剣道で頭に巻き付ける手ぬぐいは必要か?その役割について解説

剣道でお面をかぶる前に頭に手ぬぐいを巻いている光景を見たことがあるでしょう。お面で頭部はカバーされているので、手ぬぐいを頭に巻き付けるのには意味がないのではと思う人もいるでしょう。しかし手ぬぐいにはいくつか役割があるので、理解しておきましょう。

お面の劣化を防ぐ

手ぬぐいを頭に巻くのは、お面の劣化を防ぐためです。剣道をやったことのある人はお分かりでしょうが、お面や手ぬぐいに鼻を近づけるとかなり強烈な臭いがするはずです。汗を大量にかきますし、洗濯機で簡単にクリーニングもできないので汗を踏みっぱなしになってしまいます。特に近年は新型コロナ対策でマスクもつけないといけません。するとますます熱がこもって、大量に発汗します。

実はお面の皮の部分は汗に弱い素材が代々使われてきました。しかも頭部から顔にかけて密着しているので、汗に触れる機会も多く劣化が進みやすかったのです。そこで手ぬぐいの存在です。手ぬぐいが頭部で発汗した汗をある程度吸収してくれます。お面に汗があまり触れないようにできるので、劣化のペースを遅らせることができます。

・実用的な部分も

もし手ぬぐいをつけていないと汗をかいたときにふき取るものがありません。するとどんどん汗が顔面の方に滴り落ちてきます。汗を大量にかいたときに目に入るとしみます。これでは目を開けられなくなるので、試合どころではありません。手ぬぐいを巻いて汗を吸収してくれることで、汗が目に入りにくくなるというメリットもあります。

また手ぬぐいを巻いていると、面を受けたときのダメージを軽減できるという意見も見られます。竹刀で食らうので手ぬぐいをつけていても、けっこうな痛みがあるそうです。手ぬぐいがなければ、さらなる痛手を負うかもしれません。頭部という重要な部分なので、安全面からも手ぬぐいを巻くのは意味があります。

手ぬぐいの選び方

剣道における手ぬぐいの重要性のわかったところで、どのようなものを選べばいいのでしょうか?現在販売されているアイテムを見ると本染めのものとプリントがあります。両者を比較した場合、本染めの方がおすすめです。本染めは製造過程の中で3回生地を少なくても洗います。糊を落とすための工程ですが、この結果吸水性に優れ、汗をしっかり吸収してくれます。肌触りも柔らかいので快適に練習や試合に臨めます。

・デザインにもこだわろう

手ぬぐいを見てみると、定番のカラーがあります。色は精神状態に影響を及ぼすと言われているからです。気分を落ち着かせたければ青がいいですし、逆に闘志をかき立てるのであれば赤ベースのものがいいでしょう。

まとめ

剣道における手ぬぐいですが、実はいろいろな意味で役立ちます。最近のお面は汗に弱い素材の使われていないものも多いので、汗が付くことでそう簡単に劣化の早まることはないでしょう。しかし汗が目に入らないようにする、頭部を保護する役割もあるので剣道をするのであれば、手ぬぐいを用意したほうがいいです。